「情報基礎教育の標準化に関する調査研究部会」第1回議事報告

日 時:平成13年6月22日(金)14時から19時
場 所:KKR HOTEL OSAKA
出席者:室賀(群馬高専)、高橋章(長岡高専)、藤原(福井高専)、
    早勢(富山商船高専)、高橋参吉(大阪府立高専)、
    岡田(津山高専、とりまとめ)

議 事:
 本研究部会設立の経緯と位置づけを確認し、自己紹介をかねてメンバー各自の
取り組みと持参資料の紹介を行ってから議論に入った。得られた結論の概要は
次の通りである。

1.高専の特徴を明らかにできる取り組み
(1)授業を受ける学生にとっての特長
 ・高校の普通教科「情報」に相当する内容の習得
 ・学生の能力に応じた取り組みが可能
 ・できる学生はより深い内容に取り組める
 ・習得内容を後輩へフィードバックする機会がある
 ・恵まれた情報教育環境を長期に渡って活用できる
(2)授業を実施する教員にとっての特長
 ・多くの実践例を全国規模でデータベース化
 ・中学校までのコンピュータリテラシー教育に対応
(3)高専(一校)の中での特長
 ・5年(7年)一貫教育を活かして教育効果を上げ得る
 ・指導要領に縛られない
   他の授業(語学や社会系)との連携と相互の教材・事例提供が可能
 ・実験実習との有機的な結び付き
 ・専門科目との接続向上と効率化を図れる
 ・教員同士のスキルアップ
(4)高専全体にとっての特長
 ・高校の普通教科「情報」に相当する内容の習得
 ・多くの実践例を全国規模でデータベース化
(5)社会全体にとっての特長
 ・高校の教科「情報」への情報提供
 ・大学の教員養成課程で「情報」希望者の教育実習受け入れ支援
 ・社会のさまざまな人々への「情報教育」学習への支援
 ・学生の実習等を通して地域とのつながりを形成
(6)配慮すべき問題点
 ・どのレベルを想定して、専門教育のどんな科目につなぐかを明確にする。
 ・情報処理教育でなく情報基礎教育であるとの共通認識を作る。
 ・特定メーカのアプリケーションソフトウェアを教えるのは問題がある。
 ・中学校までのコンピュータリテラシー教育が急速に進んでいる。
   高専で使い方の教育をする必要がなくなる。
 ・教員を教える仕組みを考える必要がある。

2.最終目標として教科書「高専の情報」の作成
(1)高校の教科「情報」に対応し、高専の独自性を盛り込んだものにする。
 ・高専として事例データベースを構築する。
 ・変化するデータは高専サーバ(最初はCDで配布)に蓄積し、提供する。
(2)一般科目と同等で扱うことを前提に、次の3つの柱を基本とする。
 ・情報活用の実践(実践)
 ・情報の科学的な理解(理解)
 ・情報社会への参画(参画)
(3)社会人としての基本素養になり、専門の情報処理教育につながるものとする。
(4)次のような共通認識のもとに作成する。
 ・先に問題設定を行い、解決方法を考える授業とする。
 ・理論を教えて実践するのではなく、体験から理論へつなぐ。
 ・学生から学生へのフィードバックがかかる仕組みを作る。
  ・プログラミングを従来よりももっと広い意味(方法)で考えるべきである。
 ・学生の実習等で地域とのつながりを持たせるよう配慮する。

3.今後の予定
(1)H15年4月から授業に使うことを最終目標とする。
(2)このためには、H14年12月に教科書を完成させる必要がある。
(3)このためには、H13年12月にモデルカリキュラムを完成させる。
 ・3つのグループを構成し、直接議論できる場を作る。
 ・今年のうちに、節レベルで4ページ程度の内容をまとめる。
(4)平成14年3月の委員会で、モデルカリキュラムの報告を行う。
(5)平成13年8月の研究発表会
 ・特別セッションをもうけて、本研究部会から経緯等を報告する。
 ・ポスターセッション形態の説明場を設ける。
 ・教科「情報」に関する資料と教材例を展示する。
   この資料は、大阪府立高専の高橋先生から提供を受ける。
(6)活動に必要な経費の要求
 ・群馬高専から教育改善充実費の予算要求中である。
 ・高専全体の取り組みとして科研費を要求する。

4.活動組織
(1)教科書執筆には6名だけでは不足なので、新たなメンバーを追加する。
(2)3つのグループをもうけ、6名が分担して各グループをとりまとめる。
 ・全体:高橋
 ・実践:高橋章
 ・理解:岡田、室賀
 ・参画:藤原、早勢

5.広報と教育への取り組み
(1)教員研究集会等で、特定の話題で勉強できる場を作るよう要請する。
(2)各高専で行われている活動事例を整理し紹介する。
 ・科目の読み替えによる実施
 ・トップダウンによる実施
(3)専任の教員を確保するよう、働きかける。
 ・実践+理解または参画+理解で4単位となり、一人の教員時間に相当する。
(4)多くの人から意見を求めるよう、広報につとめる。

6.当面の活動
(1)今回のまとめを6名に流して了解を得てから、専情委吉沢委員長に報告する。
(2)上記の了解が得られたら、fie-mlに流す。
(3)大阪府立高専高橋先生から教科「情報」のまとめをpdfでもらい、公開する。
(4)fie-ml上でアンケート調査を実施する。
(5)fie-ml上で3グループへの参加を呼びかけ、不足するようなら指名する。

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