情報基礎教育について

 「情報基礎教育」の活動は、2003(平成15)年度から後期中等教育に普通教科「情報」が新設されることを契機に、高等専門学校(高専)の高校と同年代の学年にも同等以上の情報教育を行う必要があると考え、“入学直後から学科によらず実施すべき情報教育”を意図して開始されました。
 高専における情報基礎教育の在り方と標準化に関する調査研究をするため、2001年3月に高等専門学校情報処理教育研究委員会(当時)に「情報基礎教育の標準化に関する調査研究部会」を設置することが決まり、モデルカリキュラムとこれに基づいたテキストの作成の活動を進めました。
 その大きな成果として、実教出版(株)からテキスト「ネットワーク社会における情報の活用と技術」(初版2003年2月、改訂版2006年3月、三訂版2010年10月)と学習ノート(三訂版から2010年10月)が刊行されました。
 さらに、後期中等教育に限らず大学一般情報教育も視野に入れ、2度の科学研究費補助金を受けてコンテンツの整備や評価方法の検討などを行い、高専以外での利用にも拡大されています。
 その後の社会状況や教育環境の大きな変化を受けて、書名変更を伴う大幅改訂を行って、2019年10月に「情報基礎」のテキストと学習ノートが刊行されています。